【ゼロワン】第7話、要チェックや!

仮面ライダーゼロワン』
第7話「ワタシは熱血ヒューマギア先生!」
監督:山口恭平
脚本:筧昌也

www.kamen-rider-official.com

 【感想】

 熱の攻撃を受けたゼロワンをフーフーして冷ましたり、バルカンにカバンを取られて呆然となったり、フリージングベアーにチェンジしたのを見て拍手したり、イズの行動がいちいち可愛かった第7話。他にも、佐藤先生の持っている小道具が毎回違っていたり、バスケの試合を見に来た観客のリアクションが良かったり、暗殺ヒューマギアの可愛らしさ、バルキリーのことを話す背景の女子生徒など、サブキャラクターの行動もおもしろく、全体的にポップで明るい雰囲気になっています。

 今回登場するのは、麗華東中学校バスケットボール部とその顧問のヒューマギア・コービー。元ネタはレイカーズコービー・ブライアントでしょうか。「熱血教師になってしまったヒューマギアをリセットしてほしい」という依頼を受けた或人とイズ。調査を進め、「試合で勝つのが夢だ」と語る部員たちの熱意に、コービーの変化は正常なラーニングの結果だと判断した或人は、リセットしないことを勧めます。すると学校側は「次の試合で負けたらリセットする」と弱小部活物語でありがちな条件を出して来ます。しかし、ここでありがちな展開にいかないのがゼロワンです。

 試合の結果は負け。「あきらめたらそこで試合終了ですよ」の名言とともに、落ち込む部員を励ますコービー。学校側が約束通りリセットしようとするとコービーは「嫌だ」と拒否。「わたしはバスケ部が初めて勝つのを見届けたい、だからここにいる」とコービーの自我が芽生えます。ここで自我が芽生えるのかとおどろきました。単純に試合に勝って綺麗な青春物語にするのではなく、負けてもなおあきらめず、約束をうやむやにして何とか抗おうとする、そういった欲望への執着に人間くささを感じ、なるほど、自我の目覚める場面にはぴったりだなと思いました。部員たちの熱意がコービーを変え、成長したコービーがまた部員たちを変える。この構図もおもしろいですね。

 第7話でとくに印象に残ったのが、バルキリーVS迅のアクションシーン。戦闘の最中、暗殺ちゃんのほうへ目をやり何かを企むバルキリー。ここの一連のシーンは、バルキリーのアップと迅のアップの切り返しとそれぞれの視線の動きで、緊張感とスピード感が演出されていて、すごくカッコイイです。

 賑やかで明るい本編とは打って変わって、暗殺ヒューマギアを観察し暗躍する刃唯阿。撮影したデータを見つめ「道具も使いようだな」とつぶやく彼女の目的は一体何なのか。次回は仮面ライダー滅も登場するとのことで、いよいよ5人ライダーの大乱闘が見られるのでしょうか。これは、要チェックや!